ネッピーくん。さらば。侘びさび。
「がんばろう神戸」を合言葉に、イチローが振り子打法で子供たちに夢を与えていた10年前。僕は小学生だった。
当時、球場はグリーンスタジアム神戸だった。いつのまにか、企業に買収さ
れていき、色んな名前になっていた。
野球少年だった僕は近所の子供たちと一緒に、学校でもらった割引券を握り締め球場によく行った。
SASUKEで有名な「人間サイボーグ 山田さん」もいて、よくカマボコを買った思い出は色褪せない。
グリーンスタジアムがyahoobbスタジアムに変わった。
オリックスブルーウェーブが、オリックスバッファローズに変わった。
イチローがマリナーズに行って、清原が巨人からやってきて去っていった。
おうぎ監督が死んでしまって、甲子園を騒がした山口選手が戦力外通告されて・・・
僕にとって、楽しいこともたくさんあったが、オリックスの思い出は寂しい思い出がどんどん増えていく。今は地元・神戸の野球チームじゃない気がする。あまり愛着を感じることができない。
そして、ネッピー君が消えてしまう。新しいキャラクターに愛着がわく気がしない。とっても魅力的だと思うけど、好きになるまで時間がかかりそうだ。
夏の青空の下、とーっても暑いのに、人数の少ない僕らの少年野球チームにネッピー君がやってきてくれた。
今は、もう会わないあの頃のメンバーは皆おおはしゃぎ。
あのとき、流行った遊戯王カードはもう大人の遊び。時代は変わっていく。
あのとき、エースだったやつは、来年から警察官。
あのとき、チームで一番身長の低かったやつは、いろいろあって就職活動。
寂しさを成長の糧として、明日もがんばるか!