安定志向と不安定志向の結論

先日、商社から独立された経営者の方と飲みにいった際に、タイトルに関わるヒントをもらいました。


僕は安定志向、不安定志向に対して、特に考えを持っていなかった。
ただ、今、それについて自分なりに答えを出す必要を感じてこのエントリを書く。



「誰だって、生活の安定は求める。安定はお金だけに使われるのではない。自分の行動に使われる。」これが頂いたヒントです。


*以下会話


「安定志向の人って言うのは、今までのやり方をそつなく、きっちりとこなし続ける人間のこと。農民的な感じ。天気にも左右されるし、変化に対応することも難しい。」

僕:なるほど、その観点から言えば間違いないと思います。

「不安定な人って言うのは、今のやり方を変えようとする人。構造を変えようとする人。人の逆をやる人。不安定な人っていうのは革命を起こそうとする人なんだ。」

僕:あー!そうだったんだ。企業では革新やイノベーションがキーワードになっているけれど、言葉を概念化した点から考えると不安定とリンクするんですね。


この会話の流れから行くと、
僕は不安定な経験を存分にしてきていると思うし、そう理解していた。
ただ、だからといってベンチャーに行けと人から断定されるのは薄っぺらいし、そう思いたくない。


将来は事業がしたい。と人に話すと大概の人はじゃあ起業がいいね!と言葉をかけてくれるが僕はそう思っていない。

起業家と事業家は、同じ目的も共有していて言い方だけの違いかもしれないが、僕の中では全く違う。


前者は、明確な自分のやり方があり、見返りも自分で決めれる部分が多く、全ての決裁権と責任を所有する。(大企業は別だが)

後者は、(起業家と対比するために、あえて企業に属しているものとする。)明確な自分のやり方があっても、どんなささいなことでも稟議を必要とし、見返りは自分で求めることがでいきない。更に与えられたリソースの中でやるしかない。



僕が大切にしていることは、その瞬間にベストを尽くすということ。そして、与えられた課題に対して限られたリソースの中で仲間と目標を目指しておいかけること。金銭や名誉の見返りなんて最低限しか期待しないし、逆に過程を手に入れることができればそれで大満足だ!そうやって人生を豊かにしたいし、人に大切なことを伝えていきたい。その実績を死ぬまでゆっくり作っていければいい。


つまり、僕が起業をした時に、なんかしっくりこなかったのは。そして失敗したのは、なまぬるい温室で育った僕が起業家タイプでは無く、事業を通して夢を実現したい人物だったからなんだ。

自分は事業家だ!って胸を張って言えるようになるためには、自分が自信を持って働ける納得できる企業を探し、自分のいいところ、わるいところを見せた上で認めてくれる企業で目の前の課題に辛抱強く取り組み、与えられたことにベストを尽くし、一歩一歩上に向かっていくしかないんだな!